【まとめ】はじめての青色申告（個人事業主・やよい）

はじめての青色申告 65万円もの大きな控除額が受けられる青色申告。

私も白色申告した年の税金の多さに驚き、
「節税だ！」と意気込んで青色申告に切り替えてみたものの、
はじめのうちは意味が分からないことだらけで大変でした。

そこで、私の実体験から理解困難だった部分を重点的に、
おおまかな手順をまとめてみました。

特にアフィリエイター・アフィリエイト収入を中心とした
個人事業主の方のお役に立てると思います。

1．口座の取り決め

まずは、今までごっちゃになっていた事業用とプライベート用のお金、
今後はしっかり区別して管理する必要があります。

私は以下のように決めました ↓

銀行口座：事業用
クレジットカードに紐づけされた口座：事業用
現金：事業用の財布を持たず、現金の支払いは個人の財布から出す

2．やよいの青色申告の初期設定

会計未経験の人が帳簿付けを行うには、絶対に会計ソフトが必要です。

複雑な決まりに沿って、多くの項目を転記する必要がありますから、
素人には難解すぎて、ミスだらけの帳簿が出来上がってしまいます。

私は「やよいの青色申告16」を使ってます。

やよいの青色申告16 初期設定・導入方法

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3．帳簿付けの基本的な流れ

一．商品やサービスの提供が完了したら、売掛帳に金額を記帳
二．売上金が振り込まれたら、預金出納帳に記帳
三．業務に使った経費を計上

これをアフィリエイトに置き換えると↓

一．アフィリエイト報酬が確定したら、売掛帳に金額を記帳
二．報酬が振り込まれたら、預金出納帳に記帳
三．サーバー・ドメイン代・書籍代などの経費を計上

青色65万の控除を受ける為の青色申告では、
お小遣い帳や家計簿とは帳簿の付け方が違います。
お金の入金・出金があった時だけ記帳するのではなく、

「あなたのアフィリエイト確定報酬額は〇〇円だよ」
「あなたの口座に〇〇円振り込んだから」

というように商売が成立した時と
実際に報酬が支払われた時の二回記帳が必要になります。

簿記の解説書なんかでは、
発生主義・現実主義・現金主義という言葉を使って
解説されていますね。

4．実際の帳簿付け

やよいの青色申告16の画面を使い、実際の記帳方法について解説します。

各項目に詳しい解説への記事のリンクを張っています。
どの帳簿を使うか？やよいの操作方法などについては、
そのリンク先をご覧ください。

使用するのは「預金出納帳」「売掛帳」「振替伝票」の3つの伝票だけです。

やよいの青色申告の帳簿の種類と使い分け

一．売上の発生を記帳

売掛帳にアフィリエイト報酬が確定した日付で記入していきます。

二．入金の記帳

預金出納帳に振り込まれた報酬を記入していきます。

アフィリエイトで支払われる報酬は、現金だったりポイントだったりと、
会社によって違う為、それぞれ仕訳方法が異なります。

詳しい方法は、下記の記事を参考にして下さい ↓

三．経費の計上

経費として計上する事業用のものを購入した場合、
クレジットカードで支払ったか？現金か？など、
支払い方法によって、使用する帳簿や仕訳方法が異なります。

上記は、消耗品を銀行振込で支払ったときの仕訳例です。
銀行口座からの支払いなので、預金出納帳を使います。

その他の支払方法の場合は、下記の記事をご覧ください ↓

四．その他の入出金

銀行口座を「事業用」としているので、
事業とは関係のないお金の入出金もすべて記帳する必要があります。
最終的に、預金出納帳と通帳の12月31日の残高は一致します。

a．プライベート用に事業用口座からお金を引き出したとき

預金出納帳で「事業主貸」という科目を使い仕訳します。
事業主貸は、事業のお金を個人で使ったときに使用します。

b．銀行間のお金の移動

銀行口座の預金を口座から口座へ移動したとき、
事業用口座から事業口座へなのか？事業用口座から個人口座へなのか？
それぞれ仕訳方法が異なります。

詳しくは、下記の記事をご覧ください ↓

銀行口座の預金を口座から口座へ移動したときの仕訳方法

五．ふるさと納税の仕訳

ふるさと納税は経費にできないので、事業主貸で仕訳します。

5．一年分まとめて帳簿するときは？

本来、帳簿というのは、売り上げが発生したりお金が動くたび、
こまめに記帳しなければなりません。
とはいえ…結局、一年まとめてになってしまいますよねー

ただ、一年分まとめて記帳する場合は、
基本的な手順とは違う手順で帳簿付けした方が効率がいいです。

まずは何も考えず、通帳を見ながらすべての取引を
預金出納帳に入力していきましょう。

次に売掛帳にアフィリエイトの確定報酬を入力。

最後に経費分となるクレジットカードの未払金や
振替伝票で入力が必要な分を入力していきます。

6．仕訳は終わり

これで一通りの仕訳は終わりです。
あとは、青色申告決算書・所得税確定申告書の作成へと進んで
必要な書類を用意してください。

【まとめ】 はじめての青色申告（個人事業主・やよい）